都立高校の推薦入試を受けるべきか、よく高校受験生から質問を受けますが、基本的には受けたほうがいいとアドバイスしています。都立高校の推薦入試では、内申点が高く、学力や人柄が優れている場合でも不合格になってしまうこともあります。合格はあまり期待しないほうがいいですが、推薦入試を受けることで、一般入試の受験に良い影響があります。
1 文章を書く練習ができる。
年内から作文の練習をすることで、主語と述語が対応していない、口語的な表現を使ってしまうなど、文章の欠点を直すことができます。一般的な高校受験生は、長い文章を書くことに慣れていません。念のため、何回も作文の添削指導を受けることがおすすめです。
2 客観的な視点を身につけられる。
面接練習や作文の添削指導のなかで、大人から意見の偏りや思い込みを指摘されます。トップ校を受ける受験生でも、常識的な思い込みで資料を誤読することはよくあります。客観的な意見を取り入れるなかで、質問の意図を考え、適切に表現する力が身につきます。これは、理科や社会の記述問題や、国語の作文でも必要な力です。
3 下見ができる。
入試で高校に入ることで、学校行事や学校見学とは、違う雰囲気を体験できます。また、朝の交通事情や、コンビニ、トイレの場所など、入試で気になる点をチェックできます。
ただ、精神的に不安定で不合格になると大きなショックを受けそうな場合や、一般入試の準備で手一杯な場合は、推薦を受けない方がいいかもしれません。一般入試の日に万全の体調でいられるように、あくまで受験生本人の気持ちや体調が第一だと思います。
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