兼学塾では、標準的な英語力の生徒さんには、以下のような方針で英検対策をしています。
小学生⋯「英検4級をひとつひとつわかりやすく」(学研)や、教科書準拠の英語のワークなど、易しいテキストで、中2の前期くらいまでの英語を簡単に先取りする。
中学生⋯「完全攻略 英語」(文理)などで文法問題、リーディング、ライティングを反復練習する。中2、中3の授業では、公立高校の入試問題程度の易しい英語長文をたくさん練習する。
難関校を受ける中3~高1⋯「高校 これでわかる基礎問題集 英文法」(文英堂)など初歩的な文法の問題集で、不定詞、動名詞、接続詞、分詞などの基礎固めをする。英検準2級程度のリーディングやライティングを練習し、中学英語からステップアップする。
大学受験生⋯アカデミックな長文の読解、ライティングの要約問題に力を入れ、大学受験の勉強を始めるための土台をつくる。
英検2級や準1級のリーディングやライティングは、大学受験の問題に比べると分かりやすいですが、論理的な英文を読み書きする練習になり、受験勉強の導入になります。小学生のうちから英検を受ける習慣をつけ、高3の前期までに2級以上に合格すると、スムーズに大学受験できると思います。
英検は、単語・語句を暗記していて、リスニングやスピーキングに問題がなければ、小学生が準2級以上の級に合格することもできます。ただ、兼学塾では、受験学年の生徒さん以外には、合格だけを目標にせず、あえて文法の基礎固めやリーディングに力を入れています。理解力が学習の難易度と合っていないと、英検準2級に合格しているのに、不定詞で動詞を原形にできない(原形が何か知らない)というような、とんでもないことになりやすいです。
また、月並みですが、級があがるほど、国語力がそのまま英語力に影響するようになります。中学受験や高校受験で高い国語力を獲得した生徒さん達は、少しアドバイスすれば、2級や準1級のライティングをしっかりした構成で書けますし、接続詞の穴埋めなどリーディングの選択肢も選べるようになります。現在の入試制度では、英語が学年相応以上にできれば非常に有利になりますが、中学生くらいまでは、国語や一般常識に力を入れるほうが無難だと感じ、無理して上の級を取らせることはしていません。