夜風が涼しくなると、「大学受験の直前期だな~」と季節を感じます。兼学塾では、中学受験や高校受験が終わっても続ける方もいらっしゃり、希望があれば大学受験の対策もしています。来月は総合型選抜や推薦の出願締切があり、寒さを感じる頃になると総合型選抜や推薦の試験日が続きます。秋からは志望動機書の推敲、小論文や面接の練習、プレゼンテーションの準備など、一人一人が最後まで前向きに取り組めるように伴走していきます。
私自身は高校時代は怠け学生だったので、今の高校生は本当にすごい!と感心します。高1から良い成績をとるために提出物やテスト勉強に手を抜かず、課外活動に取り組み、英検を取得し、今、最後の追い込みをかけているわけです。英検ひとつとっても、英検2級以上を目指し、高校に入学した途端に勉強を始めなければなりません。しかも、上位校を受ける学生は、念のため共通テストや一般入試の勉強も並行してこなしています。この努力を無駄にしないためには小論文をどう添削すればいいかなど、夜風にあたりながら塾の外掃除をしていると考えてしまいます。
総合型選抜や推薦では、ペーパーテストの得点だけを競うより、どうしても合否の基準があいまいになります。何が評価されるのか明確でないゴールに向かって、長い時間をかけて受験勉強するには精神力が必要です。また、英語や小論文ができたのに不合格だった場合は、自分を否定された気持ちになるかもしれません。今の学生とは、一見、楽に進学や就職ができるように見えても、大変さが以前とは違うだけで、実際には不安を感じているかもしれないと、心の片隅におきながら授業していきたいです。
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