今月は公立中学の前期中間テストがあり、中1にとっては初めての定期テストになります。ネットで塾の宣伝や個人のブログなどを読むと、スタートダッシュが肝心、中1では高得点がとれて当たり前、といったメッセージが伝わってきて、不安に感じる方もいるかもしれません。
兼学塾では、あまりお膳立てせずに、まず中学の課題をしっかりやるように伝えています。小学校の単元テストのようなものだと勘違いして、学校や塾のアドバイスを無視して大失敗、というのも経験のうちです。東京都内では中2までの成績は受験に関係ないですし、まずはテストを受けて自分で小学校と中学校の違いを感じ、結果を分析して勉強法を考え、試行錯誤して次のテストでがんばる、というプロセスをふんでいくのが大事だと考えています。
生徒さんへのお知らせで、くりかえし強調しているのは、学校の先生の指示を守り、学校の課題をやるということです。正しい学習法を身につけ、学校の授業を活かすことができれば、能率よく受験勉強できます。また、学校や塾のテキストの基本問題を解き直し、用語を漢字で書く、数学でカッコや指数などを正しく書く、といった基礎的な勉強をするように言っています。何か中1の基礎が抜けていると、大学受験の段階で全く勉強が分からなくなる可能性が高いです。
余裕がある生徒さんには、時間切れやミスは気にしなくていいので、作文、記述問題、資料の読み取り問題、数学の発展問題などにチャレンジするようにアドバイスしています。難関校の入試では、読解力、表現力、知識を応用して分析する能力などが問われます。
ただ、以下のように、基礎学力そのものが心配な場合はおせっかいもしています。
・何を勉強したらいいか分からない。
*おうちの方へのポーズとして勉強しないのは健全で、塾としても過度な干渉はしません。しかし、学校の授業でどこを学習しているのか知らない、範囲表を読み取れない、など、大人には分かりにくい原因でサボっているように見える場合もあります。本人がスムーズに学校で学習できていない場合は、早めの対応が必要だと思います。
・数学の計算、英語のbe動詞と一般動詞の違いなど、肝心な部分が理解不足。
このような状態だと、学年が上がるにつれて学校の授業が楽しくなくなり、勉強や進路へのモチベーションが下がってしまうので、本人への声掛けやお家への電話もしています。