6月に英検や漢検を受ける場合、定期テストで忙しい時期に重なるかもしれないので、スケジュールをチェックし、計画的に勉強しましょう。また、英検では出題形式が本年度から変わります。英検協会のHPに変更点の表とサンプル問題があります。
過去問・試験内容 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会 (eiken.or.jp)
また、本年度から、塾で中学生・高校生の検定の取得状況をチェックし、受験で必要な級を取っていない場合は、授業内で対策します。すでに検定に合格している方にも、念のため確認します。うるさいですがすみません。
近年は、大学受験で推薦入試や総合型選抜入試が広がり、一般入試での英語入試が一般的になっているので、英検に合格していると何かと有利です。高2で英検2級に合格するくらいのペースで、検定試験の勉強をしてください。また、中学生は、漢検も推薦入試で考慮してもらえるので、漢検も受けることをおすすめします。漢検準2級の範囲まで学習すると、国語、理科、社会などで、漢字がネックにならずに学習できるというメリットもあります。
ただ、検定試験に合格すれば安心かというと、英検の2級以上に合格していても、大学受験の問題が解けないことがあるので注意が必要です。英検では、本文の内容は易しく、ライティングのテーマも小学生が分かる程度の内容です。また、英語を日常的に使っていなくても、文法や単語を勉強していれば理解できる、人工的な英文が出題されています。一方、大学受験では、社会的な問題について、アカデミックな視点から論じる文章が出題されます。小論文や国立二次試験では、本文の内容をつかんで要約し、それを用いて物事を考える力が必要になります。大学受験の英語長文を読むには、国語力や中学・高校で習うような知識が前提になります。また、海外の雑誌や新聞から、そのまま長文を切り取って出題することもあり、英語に慣れていないと見慣れない表現も含まれます。
英検の勉強をすると、分かりやすい英文に大量にふれ、英語力を無理なく伸ばすことができます。ただ、大学受験や留学のためには、さらに学習が必要なので、英検の学習は早めに始めてコツコツ続けてください。