4月に本年度の教材をお配りし、5月に教材費を集金しています。近年、どの出版社でも、版が改定されるたびに数十円ずつ値上げされ、10年ほど前は1000円で買えた問題集が、今は1300円以上にもなっています。ご兄弟で通われていると、5教科分だと教材費がかなり違うので、びっくりするかもしれません。負担を感じるご家庭もあるかと思いますが、お支払いくださってありがとうございます。兼学塾は、教材販売では利益を得ていませんが、出版社に損害を与えないために、指定の教材はご購入ください。
ただ、一見、高く見えますが、日本の受験参考書や問題集は、非常にお買い得な商品です。漫然と塾に通うよりは、定番の問題集数冊をしっかり勉強するほうが、はるかに学力がつきます。高校受験なら、新興出版社や文理など大手出版社の教科書準拠問題集で学校の復習をしてから、「ハイクラス徹底問題集」(文理)などの受験問題集をくり返し勉強し、最後に過去問を解けば、特に問題ありません。解説が丁寧で、ポイントが分かるように工夫されています。5科目の教材を買っても、中3の1年間、30,000円程度で勉強できます。
また、数研出版やZ会などの、書籍として販売している問題集を使えば、難関進学校で授業しているカリキュラムを独学することもできます。日本では、本屋さんで誰でも買える問題集を活用するだけで、高校までの勉強を高いレベルで学習できる環境が整っています。
塾の役割は、勉強が大変になりすぎないようにすることです。問題集は、広いニーズに対応できるように問題が網羅され、また、誤解を生まないように丁寧な解説がついています。勉強に慣れていないと、時間がかかりすぎたり、ポイントを読み取れません。兼学塾では、以下のような指導をしています。
1 学校の進度や、学力に合わせて、大事なところが抜けないように問題練習する。
2 志望校の難易度や出題傾向に合わせ、勉強することをピックアアップする。
3 作文や証明問題など、自分で答え合わせしにくい部分を添削する。
4 国語の読解など、独学では手薄になりやすいところを演習する。
最近は、本屋さんで本を買う習慣がなくなりつつあるのか、問題集を本屋さんで買えることを知らない生徒さんもいます。しかし、自分で問題集を選ぶだけでも学ぶことはあるので、生徒さんたちには、本屋さんの問題集コーナーに足を運んでほしいです。