昨日で本年最後の授業が終わりました。今、大きく大学受験や就職活動のあり方が変わっています。大学受験では総合型選抜や付属校や提携校からの推薦が増え、特定の科目の筆記テストの対策に時間をかけるというより、高校のカリキュラムを良い成績で修め、課外活動にも積極的に取り組む姿勢が求められています。また、英語のリスニングやリーディング、小論文、数学の応用力など、高度なリテラシーを身につけることが不可欠になっています。
このような点をふまえ、兼学塾では、本年度は以下の点に力を入れていました。
・中学生(希望者には小学生も)には、それぞれの生徒さんの漢検、英検の進捗状況を確かめ、授業内で検定対策をしたり、家庭学習で漢字や英単語をおぼえるように声掛けする。
・説明文の読解や記述問題など、リテラシーを身につけるのに必要なトレーニングを続ける。特に高校生には、現代文の読解や小論文の対策をする。
・算数、数学では、いわゆる受験テクニックが必要な難問を解けるようにするというより、小学校高学年~高1くらいまでの基礎固めをしっかりする。特に、単位量あたりの数、割合、関数、統計などを反復練習する。
・小学生や中1の授業でも、理科や社会をきちんと復習する習慣づけをして、資料を読み取ったり、基礎知識を応用する力を伸ばす。
兼学塾では、生徒さんの学力や目標が多様なので、全員を上記のような方針で教えているわけではありません。難関国立大学を目指せる生徒さんには従来の筆記試験のポイントを教えていますし、計算や漢字だけで精一杯の生徒さんもいます。ただ、授業の方向としては、学校の授業や活動にしっかり取り組みながら、大学受験の小論文や共通テストで求められる力を身につけることができるようにアップデートしていきたいです。