来月は、兼学塾近隣の公立中学で、いっせいに定期テストが始まります。定期テストの学習法について6月にプリントや請求書でご連絡する予定ですが、こちらにもまとめておきます。
・何点とりたいのか、現実的な目標を決める。
高校受験では、学校の成績で「1」や「2」があると、私立高校の併願推薦がとりにくくなり、何かと不利になります。「数学のワークを完璧にしようとして、社会が手つかず」といったバランスの悪いテスト勉強はだめです。
自分の志望校では、素内申と換算内申(数英国理社×1、技家音体美×2)で何点必要か調べ、具体的にやることを書き出しましょう。例えば、5教科の素内申が18点必要で、数学や理科が得意、という受験生なら、数→5、英→3、国→3、理→4、社→4、といった目標をたてましょう。こうすると、英語や国語は提出物と授業の取り組みに気をつけて、テスト前は学校の教材を復習する程度、数学や理科は入試問題までがんばる、テスト前日は理科・社会の重要用語を暗記、といった現実な学習計画をたてられます。
・数学や英語は、テスト2週間前には始める。
これらの科目では慣れが必要で、テスト期間に勉強するだけでは、ミスや時間切れで得点できません。テスト期間になる前に、少なくとも、学校のワークの基本問題は解けるようにしておきましょう。
・国語、英語では教科書の本文をテスト期間に読んでおく。
教科書の本文を読み、分かりにくい点をノートやプリントで見直しておくと、テスト中に問題文を読む時間を減らせます。英語では、「itが何を指しているか」など指示語に気をつけたり、be good atのような熟語を暗記しましょう。
・理科や社会では、図表、写真、地図などの資料を見直す。
理科や社会では、重要用語を暗記するだけではなく、教科書、資料集、地図帳などにも目を通しましょう。理科の実験・観察、地理の雨温図など、重要なところでは、ワークの問題も解いておきましょう。
・国語の漢字、英語の単語・熟語を捨てない。
これらは、1問の配点は低いですが、全問正解すればけっこう得点できます。また、基礎ほど高校以降の学びで重要なので、定期テストの範囲の語句は暗記していきましょう。
・数学では、重要用語の意味、途中式、日本語の説明の書き方を大切に。
中学の数学のテストでは、計算結果だけ合っていても、高得点をとれません。「自然数」などの重要用語は、意味を確認し、漢字で書けるようにしてください。また、カッコのつけ方、マイナスの符号や指数の位置など式の書き方に気をつけて下さい。特に、中2、中3で文字式で説明する問題が試験範囲に入る場合は、模範解答を何回も紙に写し、証明の書き方を身につけてください。
以上は、VもぎやWもぎの偏差値で45~55程度の、一般的な難易度の高校を受験することを前提としています。「この内容だと無理だ」「自校作成のトップ校を受ける」といった、平均的な学習が合わない状況の場合は、学校や塾で相談しながら、自分に合ったやり方を決めて下さい。