近年は、高校生を対象として様々な経済的な支援制度があります。地方公共団体や社会福祉協議会などが窓口になっていて、必要書類や申込みの締切日が制度によって異なります。新中3で、高校入学後に支援制度の利用を検討なさっている方は、教育委員会のHPで昨年度の案内に目を通し、スケジュールや必要書類を確認しておくと安心です。
東京都教育委員会 就学を支援する事業のご案内
就学を支援する事業の御案内(奨学金制度)|東京都教育委員会ホームページ (tokyo.lg.jp)
HPが分かりにくい場合は、下記の「都立学校等の支援制度のお知らせ(令和4年)」が役立ちます。
特に自営業の方は、窓口に問い合わせたり、必要書類をそろえるのに時間がかかる場合もあるので、早めに準備するのをおすすめします。(受験直前に「チャレンジ支援を当てにしていたら申請できなかった」というようなアクシデントにみまわれると慌ててしまいます)
ネットや身近な人の体験談を信じすぎず、公的機関の案内に目を通し、読みにくい点があれば各制度の窓口に問い合わせるのが一番です。どの制度を利用できるか分からない場合は、区役所や市役所、学校、東京都教育相談センター(03-3360-4175)などの行政機関に相談して、必要な制度を紹介してもらうのが無難です。
ネットでは、補助金の利用者を叩いたり、奨学金のデメリットをことさら強調する風潮があり、修学支援や奨学金を利用するか迷っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際には子供さんのことを一生懸命に考えている、普通の人が申請しています。「障がいを負って奨学金の返済ができない」というような深刻なケースでも、早めに各機関に相談すれば対処できます。現金が不足して、部活動や修学旅行など、高校生として普通の活動を楽しめなくなるほうが心配です。最近は大学受験で推薦入試が主流になりつつあり、様々な活動に裏打ちされた自分の強みをアピールすることが大切になっています。高校進学に向けて、心配な点があったら、今から各制度について調べておくことをおすすめします。