都立高校の一般入試の倍率が発表されました。本年度は、倍率が高くなっている進学校もあり、願書の提出先に迷われている方もいらっしゃるかもしれません。
令和5年度東京都立高等学校入学者選抜応募状況(学力検査入学願書受付)|東京都教育委員会ホームページ (tokyo.lg.jp)
迷っている場合は、まず、「なぜ都立高校に合格したいのか」と、言葉にして考えてみて下さい。「世帯収入は高いが学費を払えない状況にあり、私立高校に通うと負担が大きいため、都立高校に進学したい」という理由であれば、模擬試験で良い判定が出ている高校の中から、倍率が低い高校を選ぶのが良いと思います。また、「○○高校では進学指導が充実していて、国立大学を受けるために○○高校に進学したい」という理由でしたら、入学の難易度が低い高校に進学するより、学力に見合った私立高校に進学する方が良いです。併願推薦をとった高校で努力すれば、自分の学力に合った環境で進学指導を受けられます。
「良い高校と悪い高校がある」のではなく、自分の学力や状況に合った高校に進学することが大切です。願書の再提出まで日数がなく焦りやすい時期ですが、「都立高校ならどこでもいい」という大雑把な考えや、「高みを目指して学力を伸ばせ」という精神論だけで判断すると、入学後のミスマッチが心配です。時間がなく、受験のリアルな状況が見える今こそ、自分の考えや状況をふり返り、冷静に判断して下さい。
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