兼学塾では、学校の勉強をやる、真面目な塾生が多いです。地道な勉強を避けても、要領よく立ち回れば進学も就職もできる社会状況に関わらず、素直に目の前のことができるのは、兼学塾の塾生の良さだと思います。定期テストや提出物の達成度は人によって様々ですが、日々の学習を積み重ねたプロセスは、卒業後の力になります。その一つは、他人が見えないところでしてくれたことに気付く力がつくということです。
日々の何気ない授業の裏では、学校の先生方が、教材を選び、授業の資料を用意し、板書やプリントの準備をし…という膨大な仕事をなさっています。そして、その一つ一つには、授業に集中できるように、ポイントを理解できるように、家庭学習をスムーズにできるように、という配慮があります。
「解答の丸写しを怒られて、再提出で先生の言う通りに間違い直しをした」というような、ちょっとしたことを振り返ることで、先生が伝えたいことや、生徒と関わりを持とうとしていたことが分かります。受験や就職活動の結果だけにこだわらず、日々の生活を大切にすることで、家族や友達以外を理解し、感謝するきっかけが得られます。
「見えないことを想像する」というのは、どんなに優秀でも中学受験生くらいだと難しく、卒業などの節目を経験しながら身につけるのではないかと感じます。ご卒業後は新たなステップで忙しくなると思いますが、この1年、学校や塾でコツコツ積み上げてきた姿勢を忘れず、日々の生活を大切にして下さい。
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