兼学塾では、授業料のお支払いに月謝袋を使っています。(もちろん、ご希望があれば振込も可能です)月謝袋を使っていると、無くしたり、行き違いが起こることもあります。未だに月謝袋にこだわることを、怪しく思われてしまうこともあります。それでも、大きな不都合が生じない限り、月謝袋を使う予定です。
それは、生徒さんに、お家の方がお金を払っていることを知って欲しいからです。兼学塾のように学費が安い塾でも、中3であれば、ゲームの10連ガチャを何回か引いたり、何着か新しい服を買うくらいのお金を1ヶ月で支払うことになります。現金で授業料を見ることで、お家の方がどれほどのことをしてくれているのか学生なりに知り、勉強することの重みを感じて欲しいです。
また、月謝袋を使っていると、月謝袋を渡し忘れてないか気になったり、なくしてしまって言い出せなくなったり、どうしても事務的なトラブルが起きます。小学生だと、カバンの中でぐちゃぐちゃになった月謝袋が数カ月後に見つかる、といったこともあります。気配り上手な保護者の方だと、小銭をビニール袋に入れたり、月謝袋を出したかおうちでチェックしてくださったり、様々な工夫をしていらっしゃいます。お手数をおかけして申し訳なくは思うのですが、生徒さんたちが、事務的なトラブルで気まずくなる経験をしたり、大人がミスを防ぐために工夫するのを見てほしいです。
社会に出ると、システムが整っていない場面で行動しなければならないこともあります。しかし、今は、ミスを防ぐ工夫をしたり、手続きや支払いの証拠を取っておいたり、といったことを子供の頃から自然に学ぶ機会が減っています。塾で、昔ながらのやり方を体験することが、特にうっかりさんタイプの生徒さんの役にたてばと考えています。