一番上の本棚に置いていたチャート式数学問題集(青チャート)を下の段に移しました。チャート式問題集は読み物としても面白いので、高校生が気軽に手に取れる高さに置いておきたかったのですが、小学生の頭の上にチャート式問題集が塊になって落ちたら危ないと感じたからです。
新課程のチャート式問題集(特に数学ⅢC)は、地震の際に凶器になりかねない質量で、今の高校生の大変さが伝わってきます。進学校に通っている生徒さんの授業では青チャートや赤チャートを使っていますが、全部勉強しようとすると大変な時間がかかります。
他の中学生・高校生向けの数学の教材も、改定されるごとに質・量ともにハードになっていく傾向があります。定理や解法を身につけるための問題にプラスして、思考力をつける問題や発展的な定理も載っていて、自分自身が受験生だったとき、これらの問題集を身につけられたかというと無理だったと思います。また、英語や国語でも、知識の暗記や読解の練習に加え、様々な場面で適切な表現をするためのトレーニングが課され、きちんと中学・高校の課程に取り組むと、相当な負担があります。
「高2までに高3までの課程を終わらせなければ」という、学習ペースを上げる発想だけだと真面目なお子さんは追い詰められてしまうかもしれません。「自分の学力に合った問題集を選び、重要問題だけ理解するまで考える」といった、がんばりすぎない知恵を伝えることも大切だと感じます。
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