来月のお知らせなどで、受験生には過去問を始めるように声かけしていきます。過去問を始めるタイミングは塾によって違いますし、個人的にはあまりこだわるポイントでもないと思います。兼学塾としては、自分でゴールを確認するために、昨年の問題は早めに解くように言っています。模範解答を見ながら、未修分野を飛ばして解いてもかまいません。講師の言うことをうのみにせず、「空間図形は解けなさそうだから、計算と関数をがんばろう」というように、自分で攻略法を考え、うまく塾や模試を活用するのが大切だと思います。
ところで、一般入試を受ける予定がある学校の本年度版の過去問集は、必ず購入するようにしてください。記述問題の解答用紙や数学の図などは、どうしてもコピーを取る必要があります。そもそも各自が原本を持っていても原則通りに解釈すれば違法ですし、各自が過去問集を持っていなければ出版社に損害をかける違法行為です。巣鴨駅前の本屋さん、池袋の大型書店、アマゾンなどのネット書店で購入できますし、購入法が分からなかったら塾で準備するのでご相談ください。
日本では、口コミで高学歴な家庭教師を頼んだりしなくても、本人の意志があれば比較的安い費用で難関校に合格する水準まで受験勉強できます。これは、出版社が受験について分析し、一般の消費者に安く公開する慣習が日本に根付いていることに支えられています。
また、過去問集を購入して勉強机に置いておくだけでも、何をいつまでに勉強しなければならないか、毎日思い出せます。これは問題集も同じで、使い込んだ問題集を目に入るところに置いておくと、各科目の範囲や自分が苦手なところなどを意識できます。近年は出版物の価格も上がり続けていますが、過去問集や、その他の問題集は購入してお手元に置いてください。