令和7年度都立高校全日制等志望予定(第一志望)調査結果が出て、現在の制度の入試が始まった1994年以降、4番目に倍率が低くなっています。塾の近くの北園、上野、豊島などは倍率が比較的高く油断できないですが、倍率が下がっている高校を受ける生徒さんには、推薦対策に力を入れること、一般入試では基本問題を確実に正解することなど、本年度の状況に合わせたアドバイスをしています。
また、根本的には「受験を乗り越えるために学力を上げる」のではなく、「基礎学力を高め、一人一人の進路に合わせて必要な知識を身につける」ことを塾の目標にして、生徒さんにもくり返しメッセージを送る必要を感じます。自分が中学・高校生の頃、受験がなかったら、全く勉強しなかったと思います。今の生徒さんは、自分で目標を決め、やるべきことを考えて実行しなくては基礎的なことすら身につかないので大変です。地道な学習や厳しい部活動など大変なことを避けても、大人のいうことに表面的に従っていれば何とかなる分、積極性や自律の精神を養う姿勢が、以前より早い年齢で必要になっています。
今後、学校の統廃合、無償化・奨学金のシステムの改善、新卒就職の需給バランスの変化などによって、また状況が変わるでしょうが、どういう環境でも、生徒さんたちにとって必要なことは身につけられるように対応していきたいです。
Category: 高校受験